Introduction-はじめに
学校推薦/総合型選抜は、あなたが大学に対して「自分の資質・将来像・学ぶ必然性と意欲」をプレゼンテーションする機会です。
そのため、大学に対して「将来の職業に必要な資質・スキルと大学での学びとのつながり」を明確かつ具体的に伝える必要があります。
このページでは、資格・試験情報のリサーチ方法、職業に求められる資質・知識・スキルの整理方法について、論理的かつ実践的にまとめています。
必要な資格・試験のリサーチ
資格・試験に関する情報収集は「いつか調べればよい」という姿勢ではなく、高校生である今から具体的に始めましょう。
なぜ資格・試験情報のリサーチが重要なのか
希望する職業に就くために必要な資格・試験の具体的な情報を把握していることは、大学に「目的意識」「学ぶ必然性」そして「本気度」を示すために有益です。
- 試験内容を理解している受験生は、大学に「学ぶ理由の明確さ」を示せます。
- 面接では、資格・試験に関して質問される可能性が高く、理解不足は「目的意識」「本気度」を疑われるリスクがあります。
- 試験科目は「大学で学ぶべき科目」と直結し、「学ぶ必然性」についての説得力を高めます。
調査すべき情報は何か
- 受験資格(学歴/単位数/履修科目/実務経験の要否/年齢制限)
- 試験科目/出題範囲
- 難易度/競争率/受験者数
- 試験実施時期/年間実施回数
- 試験合格後、資格取得までのプロセス(研修/実務の要否)
- 資格の更新制度の有無
情報源として何を使うか
- 資格/試験の公式Webサイト
- 大学のパンフレット/Webサイト
(資格取得サポート/試験対策講座/合格者数/合格率) - 資格/試験の専門書/参考書/対策本
- 資格/試験予備校のWebサイト/パンフレット/解説本
- 有資格者のブログ/SNS
- 職業/資格ガイドブック
(例:『大学選びのための職業・進路案内』『蛍雪時代臨時増刊 進路決定 資格・職業・奨学金ガイド』)
資格試験と大学選びの関連性
資格・試験の出題科目は、あなたが大学で学ぶべき重要な科目・分野です。
また、各大学の資格取得・試験対策への支援の充実度・合格者数・合格率は、大学選びの重要な指標です。
そして、収集した情報をもとに「大学で何を学ぶか」「どのような準備をすべきか」をしっかりと計画し、それを出願書類・面接での発言内容に反映させることで、大学にあなたの「意欲」をプレゼンテーションすることができます。
職業に求められる資質・知識・スキル
希望する職業に就くためには、どのような資質・知識・スキルが求められるのでしょうか。
大学は「希望する職業への適性」を出願書類や面接で確認します。
そのため、求められる能力を整理し理解しておくことが大切です。
情報収集の方法
- 職業/資格ガイドブック(例:『大学選びのための職業・進路案内』、『蛍雪時代臨時増刊号進路決定 資格・職業・奨学金ガイド』)
- 企業/団体の採用情報(求める人物像)
- 当該職業人のブログ/SNS
- 就活サイトの職業紹介ページ
- ハローワーク/厚生労働省の職業情報
- 業界団体/職能団体のWebサイト
職業で求められる「資質」 (性格•人間性に関わるもの)
※「資質」は取り組み方次第で、後天的に習得し伸ばすことも可能です。
多くの場合、職務の遂行には次のような資質が求められます(以下は一般的な例であり、個別の職種毎に重視される資質の詳細は異なります)。
- 注意深さ・几帳面さ
- ストレス耐性
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ
- 創造性・発想力
- 論理的思考力
- 共感性・傾聴力
- 課題発見力・課題解決力
- 自己マネジメント能力
職業で求められる「知識・スキル」(学習で伸ばせるもの)
- 専門分野の学術的知識(科学的知識・法律知識等)
- 専門分野のリテラシー能力
- 特定のソフトウェアの操作能力
- 語学力(特定の言語の運用能力)
- データ分析能力
- プレゼンテーション能力
- 交渉力
- 文章読解力/文章作成力
- ビジネスマナー
調査を深めるために
職業に必要な資質・知識・スキルを調べる際、「職業人の声」を実際に聞いてみることも効果的です。
可能であれば、高校のOB/OG訪問や職業人へのインタビュー、インターンシップなどを通じて、現場の実態に触れてみましょう。
また、業界のトレンドや「新しいスキル」についても調べることで、出願書類において「職業理解の深さ」が際立ちます。
「語学力」に関する注意点
多くの受験生が「語学力を生かした職業に就きたい」と述べますが、語学力は職務遂行のための「手段」であって「目的」ではありません。
正しい論理構成は、次の通りです。
①志望する職業には語学力が必要
②語学力を伸ばせる大学に進学したい
③自分には語学を学ぶ資質・動機がある
出願書類・面接では、語学力が必要な具体的な理由(例:国際ビジネスでの交渉、外国人患者への対応等)を明確に伝えることが重要です。