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キャリアデザインガイド

ホランドの職業選択理論 後編


ホランドの六角形モデル

タイプの組み合わせを理解するうえで役立つのが、「ホランドの六角形モデル」です。
このモデルでは、隣り合うタイプほど共通点が多く、組み合わせたときにも自然につながりやすいとされています。これを一貫性(Consistency)といいます。
一方で、離れたタイプ同士は特徴が異なり、とくに対角線上にあるタイプは反対の性質を持ちます。


スリーレターコード

人には通常、複数の「強いタイプ」があります。
そのうち、上位3つを並べたものが、「RIA」「SEC」のようなスリーレターコードです。
ただし、3つのタイプへの興味・関心が、すべて同じ強さで表れるとは限りません
なかでも、特に強い興味・関心が明確に表れている状態を「分化」と言います。

以下では、大学生・社会人がキャリアを考える場面で比較的よく見られる代表的な組み合わせと、そこから考えられる職業例を紹介します。
※なお、ここで挙げるのはあくまで傾向の一例であり、適した職業がこれらに限定されるわけではありません。


 

現実的 × 研究的 × 芸術的

技術と分析を土台にしながら、発想力や創造性も生かして形にしていくタイプ

機械・電気電子系エンジニア、建築士、設計職、プロダクトデザイナー、ロボットエンジニア、ゲームプログラマー、UX/UIデザイナーなど
 


 

研究的 × 芸術的 × 社会的

知的探求を深めながら、表現や教育を通して人に伝えることにも関心をもつタイプ

大学教員・研究者、中学・高校教員、編集者、ライター、ジャーナリスト、学芸員、図書館司書、シンクタンクのリサーチャーなど
 


 

芸術的 × 社会的 × 企業的

創造性を生かしながら、人とかかわる企画やプロジェクトを主導していくタイプ

広告、広報、マーケティング、クリエイティブディレクター、イベントプランナー、ブランドプランナー、コンサルタント、各種クリエイターなど
 


 

社会的 × 企業的 × 慣習的

人と組織を支えながら、調整・運営・事務管理も着実に進めて成果につなげるタイプ

人事・採用担当、人材開発、営業、キャリアコンサルタント、学校・大学職員、店長・店舗マネージャー、地域支援コーディネーターなど
 


 

企業的 × 慣習的 × 現実的

人を動かす力と段取り力を生かし、現場を安定的かつ実践的に動かしていくタイプ

店長・店舗マネージャー、物流拠点の運営管理、建設現場の施工管理、工場の生産管理、設備管理・ビルマネジメント、営業など
 


 

慣習的 × 現実的 × 研究的

正確さ、現場対応力、分析力をバランスよく兼ね備え、着実に課題に対応するタイプ

品質管理、検査技術職、ITサポート、通信・ネットワーク保守、設備保全・メンテナンス管理、安全衛生管理、技術系公務員など
 


活用のポイントA

自分の興味・関心から考える方法


① 自分の上位3タイプを考える

これまで楽しいと感じた活動や得意科目、部活動、アルバイトなどを振り返りながら、自分がRIASECのどのタイプに当てはまりそうかを考えます。

② スリーレターコードを仮に決め 、 職業リストを見る
例えば、「自分は I・A・S が強そうだ」と感じた場合には、
「どのような職業が向いているのか」
「どの学部・学科に進むと、その職業に就きやすいいのか」
を考ます。

③ 志望理由書に活用できる視点
自分のRIASECタイプと大学で学びたい内容、さらにその先の職業までを一本の流れとして結びつけることで、説得力のある志望理由になります。


活用のポイントB

将来の職業や志望学部から逆算して考える方法


① 自分の希望する職業や進学先を決める

まず、自分が将来就きたい職業や進学したい学部・学科が、RIASECのどのタイプに当てはまるのかを3つ程度まで確認します。

② 各タイプの「向いている人」を確認する
次に、自分の希望する職業や学部・学科に関係するRIASECタイプについて、「どのような人が向いているのか」を確認します。

③ 志望理由書にも活用できる視点
その「向いている人」の特徴と自分自身との共通点を整理し、一致している点を明確にすることで、将来希望する職業や進学したい学部・学科で学ぶために必要な資質・適性を備えていることを、説得的に説明しやすくなります。


ホランド理論に基づく検査・診断

キャリアに関するウェブサイトでは、ホランド理論に基づいて自分のタイプを把握するための検査やテストが提供されていることがあります。
以下に紹介するサイトは、いずれも公的機関が運営しているため、比較的安心して利用できます。
とくに②は、手軽に取り組みながらホランド理論の考え方に触れられる点で、高校生にも利用しやすい診断です。


①マイジョブカード
自己診断一覧|マイジョブ・カード(厚生労働省)
https://www.job-card.mhlw.go.jp/shindan

②長崎県庁ホームページ
適職診断|エヌナビキャリア
https://nnavi.pref.nagasaki.jp/career/jobSeeker/aptitude

 

志望理由書への反映

ホランド理論は、志望理由書や面接で「なぜこの大学のこの学部を選ぶのか」を論理的に説明するうえで、有力な手がかりになります。
自己理解に基づいた明確な論理を持つことで、志望動機に一貫性が生まれます。
自分のタイプを理解することは、志望理由書や面接で、説得力のある進路選択の理由を示すことにつながるのです。

 

志望動機の例文
ホランドの職業選択理論に照らして考えると、私は、Social(社会貢献型)の傾向が強く、他者に寄り添いながらその成長を支えることにやりがいを感じています。
高校2年生のとき、学習面で不安を抱えていた友人から、数学の勉強を教えて欲しいと頼まれたことがありました。その際、最初は何度も繰り返し説明したのですが、なかなかうまく伝わりませんでした。そこで、図を書いて整理したり、短い言葉で段階的に説明したりすると理解が進み、友人は安心した表情を見せてくれました。この経験から、人によって理解しやすい方法が異なり、その違いを踏まえて関わることが大切だと実感しました。
また、「総合的な探究の時間」に行った学校見学や教育に関する調査学習を通じて、特別支援教育が、子ども一人ひとりの特性や発達段階を理解し、それぞれに合った方法で学びを支えていく教育であることを知り、強く関心を持ちました。
そこで大学では、発達理解や障害特性、個別の教育的支援の方法について専門的に学び、演習や実習を通して、支援を必要とする子ども一人ひとりに適した支援を行うための知識と実践力を身につけたいと考えています。
そして将来は、子ども一人ひとりの違いを尊重しながら、それぞれが安心して学び、可能性を伸ばしていける支援ができる特別支援教育の教員として、子どもたちとその家庭を支え、地域社会に貢献したいと考えています。
このように、私の関心はこれまでの経験を通して育まれ、大学での学び、将来の進路と、一貫して結びついています。自分自身の関心と特性を活かし、大学での学びを社会に還元していくために、貴学教育学部特別支援教育専攻を志望します。



理論にとらわれないことが大事

ホランドの職業選択理論は、自分の興味や関心の傾向を知って、進路を考えるヒントを得るためのものです。
つまり、「自分にはどんな分野が合いそうか」を考える手がかりにはなりますが、「この結果が出たから、進むべき道はこれしかない」と決めつけるためのものではありません。
大切なのは、理論に自分を当てはめすぎないことです。
診断結果はあくまで今の自分を知るための参考であり、将来を決める絶対的な答えではありません。人の興味や得意なことは、学びや経験を通して変わったり、広がったりしていくからです。
だからこそ、結果にしばられすぎず、
「自分はなぜその分野に興味があるのか」
「これからどんなことを学んでみたいのか」
を考えるきっかけとして活用することが大切です。
ホランドの理論は、進路をひとつに決めつけるためのものではなく、自分の可能性を広げるための道具だと考えるとよいでしょう。