帰国生入試では多くの大学で、英語力を証明するために、英語資格試験のスコアが出願資格になっています。
特に人気があるのはTOEFL iBT®、IELTS、実用英語検定(英検)、TOEIC®、そしてアメリカの大学進学に使われるSATなどです。
これらの試験は大学によって求められるスコアが異なりますので、志望校の基準を必ず確認しましょう。

受験する英語資格試験の選択
受験する試験を選ぶにあたっては、各試験の特徴を確認したうえで、自分の能力や環境に合った試験は何かを考え、サンプル問題を解いてみるなどして決めましょう。
また、大学によって各試験の評価が大きく異なっているように思われます(CEFRの対照表と一致していない場合も多くあります)。
英語資格間で有利・不利がないのは大前提「のはず」ですが、現実にはどうもそうとは言いきれないようです。
この点もよく考慮しましょう。

文部科学省のウェブサイトより転載

文部科学省のウェブサイトより転載
試験申し込みの注意点
注意点 ①
英語資格試験は特定の日程に申込者が集中し、早くに定員に達してしまう場合があります。
特に英検などは、帰国生入試や総合型選抜・学校推薦型選抜の出願時期に近い試験日は、受験者が多くなることが予想されますので、余裕を持って早めに申し込むことをお勧めします。
また、試験の結果が出るまでの期間も考慮して、出願に間に合うように受験プランを立てましょう。
注意点 ②
試験は一度受験しただけで高得点を取れるとは限りません。
試験のスコアは受験回数に比例すると考えて、ほとんど間違いないと言えます。
複数回受験する可能性も考えて、最初の受験は大学出願締切の2〜3ヶ月以上前に設定するのが理想的です。
注意点 ③
複数回受験した場合の最高スコアを採用する「スーパースコア」制度を導入している大学もあります。
この制度では、例えばTOEFL iBT®の場合、異なる受験日のReadingとListeningなど、各セクションの最高点を組み合わせたスコアが評価されます。
この制度を活用するためにも、時間的余裕を持って複数回受験することを検討してみてください。