
帰国生入試の小論文では、国際問題や異文化理解に関するテーマがよく出題されます。
こうしたテーマについて、自分の考えを述べることが求められます。
このとき、海外での経験をどのように活かすかが重要なポイントです。
単なる体験談ではなく、その経験から何を学び、どのような視点を得たのかを論理的に展開できると高評価が得られます。
出題されたテーマについて、日本と海外の違いを比較しながら、グローバルな視点で問題を分析できる能力をアピールします。
また、異文化理解力や日本の常識にとらわれない広い視野を持っていることは、帰国生の強みです。
これらを具体的なエピソードや事例を用いて効果的にアピールします。
ただし、単に「海外にいたときの経験」というだけでは不十分で、その経験をどう深く考察し、自分の思考や価値観にどう影響したかを述べることが大切です。
以下のポイントを押さえて小論文の対策をしましょう。
論理的な文章を書く | 小論文では論理的思考力が求められます。 |
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なんでもイイから根拠をつければ「論理的」になる、というものではありませんよ!

適切な文体の使用 | 小論文答案は「だ調」「である調」や「です・ます調」の丁寧な文体で書きます。 |
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時事問題への関心 | 日本や世界の時事問題に関心を持ち、自分なりの視点や考えを持つことが重要です。 |

課題文章の読解力 | 小論文の問題形式で最もポピュラーなのが「課題文型小論文」です。 対策は近日公開予定の「総合型カフェの小論文」のページを参照してください。 |
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過去問分析と模擬練習 | 志望大学の過去の小論文のテーマを調べ、実際に過去問題(入手可能な場合)や他大学の類題の答案を作成する練習をしましょう。 |
論理力を鍛える書籍の紹介

野矢茂樹『論理トレーニング』
20年くらい前の古い書籍なのですが、その後このジャンルにおいてこの本に勝るものは出版されていないと思います。
したがって、今日でも論理力を鍛えるにはこの本がベストだと思います。
興味がある方はぜひ読んでみてください。
最初の部分だけでも目からウロコですよ。
時事問題関連書籍の紹介
- 『公務員試験 時事のトリセツ』
公務員試験用のテキストですが、試験本という性質上、教養本よりも分かりやすく書かれています。世界情勢や自分の志望学部に関連する項目についておさえておくとよいでしょう。 - 『図解まるわかり時事用語』
図解が豊富にあって分かりやすい用語集です。トピックが時系列にまとめられているのが特徴です。各トピックには関連するウェブサイトのURLが付されているので、さらにフカボリして調べるときに便利です。 - 『最新時事用語』
雑誌『新聞ダイジェスト』の2025年3月臨時増刊号です。時事問題については定評のある出版社の書籍で、内容への信頼性が高いです。時事問題関連書籍の中でも、最も新しい(2025年3月出版)という点もポイントです。 - 『Newsweek』
国際問題を専門に扱う週刊誌です。ほぼリアルタイム(1週間遅れ)でトピックを追っていけるので、国際情勢通になれます。日本語版も英語版もあります。日本語能力の強化を重視すれば日本語版、英語学習を重視すれば英語版、ということになるでしょうか。

これらの書籍でおおまかなところを掴んで、気になるトピックはインターネットやそのテーマを扱った書籍で、詳しく調べるとよいと思いますよ!!