帰国生入試では、筆記試験に加えて面接試験が実施されることがほとんどです。
面接は、あなたの人間性や志望動機、海外での経験、大学での学びのプランと意欲、コミュニケーション能力などを総合的に評価する重要な選考プロセスです。
あなたの海外経験をどのようにキャンパスライフや将来の目標に結びつけるかをアピールする絶好の機会ですので、しっかりと準備しましょう。

面接対策の実践的方法
面接試験は周到な準備と演習量が鍵です。
以下の方法で効果的な対策を行います。
想定質問リストの作成
よく聞かれる質問(志望理由、海外経験で学んだこと、大学で学びたいこと、将来の目標など)を列挙し、それぞれに対する回答を準備しておきます。
回答は暗記するのではなく、ポイントを整理して自分の言葉で話せるようにしておくことが大切です。
模擬面接の実施
家族や友人、教師などに協力してもらい、実際の面接環境を想定した模擬面接を行います。
出願校のフォーマットはインターネットや雑誌『蛍雪時代』の臨時増刊号である程度リサーチできます。
できれば録画して、自分の話し方や姿勢、表情などを客観的に確認するとより効果的です。
時事問題の把握
日本や世界の時事問題に関する知識も問われることがあります。
とくに志望学部に関連する分野のニュースにはアンテナを張り、自分なりの視点と考えを持っておくべきです。
詳しくは「小論文対策のポイント」のページをご覧ください。
マナーの習得
当日の身だしなみやマナーも重要です。
日本の大学の面接では、清潔感のある服装と謙虚な態度が求められます。
海外の学校を卒業された方は制服がありませんので、スーツの着用をお勧めします。
入室の仕方、お辞儀、座り方、挨拶、話し方やタイミングなど、基本的なマナーを身につけておきましょう。
質問に対して誠実に答え、わからないことは正直に「わかりません」と言える素直さも評価されます(沈黙はNGです)。
虚言は論外ですが、「盛る」のはまあ程度によりOKです(大学側もウェブサイトやパンフレットで盛っているので「お互い様」です)。
また、海外での経験や語学力にプライドを持ちつつも、日本の文化や慣習を理解し尊重する姿勢を示しましょう。
面接試験の形式
帰国生入試の面接は、個人面接、グループ面接、あるいはグループディスカッションなど、大学によって様々な形式があります。
また、日本語のみ、英語のみ、日本語と英語の両方で行われるケースがあります。
志望校の面接試験の形式を事前に確認し、それぞれに合った対策を立てることが重要です。
個人面接 一人ひとりが面接官と対話する形式です。 あなたの経歴や志望動機、大学での学びのプランや将来の目標などについて質問されることが多いです。 海外での経験をどのように大学生活に活かせるのかを具体的に説明できるよう準備します。 |
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グループ面接/集団面接 複数の受験生が同時に面接を受ける形式です。 他の受験生の発言にも注意を払い、適切なタイミングで自分の意見を述べることが大切です。 協調性とリーダーシップのバランスを意識しましょう。 |
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グループディスカッション 与えられたテーマについて、複数の受験生でディスカッションを行う形式です。 積極的に発言することはもちろん、他の人の意見を尊重し、建設的な議論ができることをアピールします。 メンバー内での自分の役回りも臨機応変に判断しましょう。 |